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信頼できる遺品整理業者の選び方と遺品整理士の役割

信頼できる遺品整理業者の選び方と遺品整理士の役割
遺品整理は、感情的に辛い作業です。

信頼できる業者を選ぶことで、遺族の負担を軽減し、安心して任せることができます。

本記事では、その選び方や遺品整理士の役割を詳しく解説します。
 

信頼できる遺品整理業者とは?

信頼できる遺品整理業者とは?

遺品整理は、亡くなった方の遺品を整理し、必要なものを残し不要なものを処分する作業です。

家族や遺族にとって感情的に難しいこのプロセスを、信頼できる遺品整理業者に依頼することで、安心して任せることができます。

しかし、どのような業者が信頼できるのかを知ることは重要です。
 

適切な資格と認証

信頼できる遺品整理業者は、適切な資格や認証を持っていることが基本です。

特に、「遺品整理士」の資格を持つ業者は、遺品整理の専門知識と技術を持っていることを証明しています。

また、一般廃棄物収集運搬業の許可を持っている業者も信頼性が高いと言えます。
 

実績と評判

過去の実績や顧客からの評判も信頼できる業者を選ぶ際の重要なポイントです。

口コミサイトやレビューをチェックし、他の利用者の意見を参考にすることが有効です。

また、業者のウェブサイトやSNSで実際の作業事例やお客様の声を確認することもおすすめです。
 

明確な料金体系

信頼できる業者は、料金体系が明確であることも重要です。

見積もりが無料で、作業前に詳細な説明がある業者を選ぶと良いでしょう。

また、追加料金が発生しないかどうかを確認することも忘れずに行いましょう。
 

遺品整理が可能な業者の資格

遺品整理が可能な業者の資格

遺品整理は遺品整理士の資格がなくとも作業を行う事が可能です。

以下は、遺品整理を行う業者に必要な主な資格です。
 

遺品整理士

遺品整理士は、遺品整理の専門知識と技術を持つ資格者です。

遺品整理士認定協会が実施する講習を受け、試験に合格することで資格を取得できます。

遺品整理士は、遺品の適切な処理方法や遺族への配慮を重視しています。

 

一般廃棄物収集運搬業許可

一般廃棄物収集運搬許可

遺品整理には、不用品の処分も含まれます。

そのため、一般廃棄物収集運搬業の許可を持っていることが求められます。

この許可は、各自治体が発行するもので、法的に適切な廃棄物の処理が可能であることを証明します。

【ハピネスライフの取得許可】

一般廃棄物収集運搬許可

佐世保市指令5廃指第10号

参考:佐世保市|佐世保市一般廃棄物処理業者名簿
 

産業廃棄物収集運搬許可

産業廃棄物収集運搬許可

遺品整理の中には、産業廃棄物が含まれる場合もあります。

例えば、事務所や工場などの遺品整理で出る書類や機材の処分などが該当します。

このような場合には、産業廃棄物収集運搬許可を持つ業者が必要です。

産業廃棄物収集運搬許可は、特定の廃棄物を収集・運搬するための許可であり、一般廃棄物とは異なる規制があります。

許可を持つ業者は、産業廃棄物の適切な処理方法についての専門知識を有しており、法的に適切な対応が可能です。

【ハピネスライフの取得許可】

産業廃棄物収集運搬許可

許可番号04200222668

 

参考:長崎県|産業廃棄物処理業者名簿|産業廃棄物収集運搬業者[Excelファイル/1,020KB]
 

古物商許可

遺品の中には、貴重な品物や再利用可能な物品が含まれることがあります。

これらを適切に処分するためには、古物商許可が必要です。

この許可を持つ業者は、遺品の買取や再販が可能です。

【ハピネスライフの取得許可】

古物商許可

長崎県公安委員会許可

第921180000521号

 

また、ハピネスライフでは【解体工事業】の許可も取得しております。

この資格は遺品整理後に建物を撤去したい場合にも最適です。
 

遺品整理士とは?

遺品整理士は、遺品整理のプロフェッショナルとして、遺族の立場に立って遺品を整理する専門家です。

遺品整理士は、単なる整理作業だけでなく、遺族の心情に配慮しながら、遺品の分類、適切な処分、清掃までを一貫して行います。

ここでは、遺品整理士ができることや得意とすること、そしてそのメリットとデメリットについて詳しく説明します。
 

遺品整理士ができること

遺品の分類と整理

遺品の分類と整理

遺品整理士は、遺品を感情的価値、経済的価値、そして実用性の観点から分類し、遺族と相談しながら処分方法を決定します。

これにより、遺族が大切な品物を見逃さないようにサポートします。
 
適切な処分とリサイクル

遺品整理士は、法律に基づいて不用品を適切に処分し、リサイクルが可能なものは再利用します。

古物商許可を持つ業者であれば、貴重品や再販可能な物品を買い取ることもできます。
 
清掃と消臭

遺品整理後の部屋の清掃や消臭も遺品整理士の重要な仕事です。

これにより、次の利用者や新しい住人が快適に過ごせる環境を整えます。
 
遺族のサポート

遺品整理士は、遺族の感情的なサポートを提供し、整理の過程で発生するストレスを軽減します。

遺族の要望や意向を尊重しながら作業を進めるため、安心して任せることができます。
 
法的手続きのサポート

遺品整理に伴う法的手続き(相続や遺産分割など)のサポートも提供します。

必要に応じて、弁護士や司法書士と連携し、スムーズな手続きをサポートします。

 

遺品整理士が得意とすること

 
迅速かつ効率的な作業

遺品整理士は、豊富な経験と専門知識を活かして迅速かつ効率的に作業を進めます。

これにより、遺族の負担を軽減し、短期間で整理を完了させることができます。
 
細やかな配慮

遺品整理士は、遺族の感情に配慮しながら作業を行います。

遺品の一つ一つに対する敬意を持ち、遺族の希望を最優先に考えます。
 
特殊な状況への対応

孤独死や事故現場など、特殊な状況での遺品整理にも対応可能です。

適切な処理方法を知っており、遺族にとって安心できるサービスを提供します。
 
廃棄物の適正処理

法律に基づいた適正な廃棄物処理を行うため、環境への負担を最小限に抑えます。

また、リサイクルや再利用可能な物品を見極め、資源の有効活用を図ります。
 

遺品整理士に遺品整理を依頼するメリット

 
専門知識と技術

遺品整理士は、遺品の適切な処理方法や整理の手順を熟知しています。

これにより、遺族が感情的な負担を軽減し、効率的に遺品整理を進めることができます。
 
法律遵守

遺品整理士は、廃棄物の適切な処理やリサイクルについての法律を遵守しています。

これにより、不適切な処理によるトラブルを防ぐことができます。
 
遺族への配慮

遺品整理士は、遺族の気持ちに寄り添いながら作業を進めます。

感情的なサポートを提供し、遺族が安心して任せられるように心掛けています。
 

遺品整理士に遺品整理を依頼するデメリット

 
コストがかかる

遺品整理士に依頼することで、専門的なサービスを受けられる反面、費用がかかることがデメリットです。

特に、大量の遺品がある場合や特殊な作業が必要な場合、費用が高額になることがあります。
 
業者選びが難しい

信頼できる遺品整理士を選ぶためには、業者の実績や評判をしっかりと調査する必要があります。

不適切な業者に依頼すると、トラブルの原因になることもあるため、注意が必要です。
 

遺品整理の相場

遺品整理の相場

遺品整理の費用は、作業の内容や規模、地域によって異なります。

以下は一般的な相場です。
 

1R/1K

1Rや1Kの小規模な部屋の遺品整理の場合、相場は約5万円から10万円程度です。

この料金には、整理、廃棄、清掃などの基本的な作業が含まれます。
 

1LDK/2LDK

1LDKや2LDKの部屋の遺品整理の場合、相場は約10万円から20万円程度です。

部屋の広さや遺品の量に応じて料金が変動します。
 

3LDK以上

3LDK以上の大きな部屋や一戸建ての場合、相場は約20万円から50万円以上となることが多いです。

特殊な作業や大量の廃棄物が発生する場合は、さらに費用がかかることがあります。
 

遺品整理に含まれるサービス内容

遺品整理に含まれるサービス内容
 
整理と分類

遺品整理士が遺品を感情的、経済的、実用的価値に基づいて分類し、遺族と相談しながら処分方法を決定します。

 

不用品の廃棄

法律に基づいた適正な処分方法で不用品を廃棄します。

リサイクル可能なものは適切に再利用されます。

 

法的手続きのサポート

遺品整理に伴う法的手続きのサポートを提供します。

相続や遺産分割など、必要な手続きをスムーズに進めるためのアドバイスやサポートを行います。
 

遺品整理は、遺族にとって大きな負担となる作業ですが、信頼できる遺品整理業者に依頼することで、効率的かつ安心して進めることができます。

適切な資格と実績を持つ業者を選び、明確な料金体系のもとで依頼することが重要です。

また、遺品整理士の専門知識と技術を活用することで、遺品整理のプロセスをスムーズに進めることができます。

費用やサービス内容をよく比較し、自分たちに合った業者を見つけましょう。

 

さらに、遺品整理士が提供する細やかな配慮や法的手続きのサポートは、遺族にとって大きな助けとなります。

適切な業者選びのポイントや、遺品整理士のメリット・デメリットを理解し、信頼できる業者に依頼することで、心の負担を軽減しながら遺品整理を進めることができます。

空き家整理を自分で行う手順|業者に依頼するメリットも解説

空き家整理を自分で行う手順|業者に依頼するメリットも解説
実家の両親がなくなりその土地の空き家を管理している、親族の空き家があるが管理する人がいないから自分で掃除をしている、空き家に物があふれていて足の踏み場もないとお悩みの方はいませんか?空き家を片づけることは困難を極めます。片付けの進め方や注意点などを解説していきます。

空き家放置のリスク

空き家放置のリスク

まず、空き家とひとくくりに言っても、住宅と機能ができる空き家、ゴミで溢れている状態の空き家、家自体が今にも崩れそうな状態と様々あります。そんな空き家には人が住んでいないという事でリスクがあります。まずは、空き家のリスクについて見ていきましょう。

放火・盗難などの犯罪の危険性

まずは、長く人が住んでいない場所は、放火や盗難、不法占拠などの犯罪の危険性が高まります。価値の高いものや家電などを盗まれたり、不審火の可能性もあり、とても危険です。

不法投棄されることも

人が住んでいないと知られることで、要らない家電やゴミを不法投棄される場合もあります。空き家の管理をしていても、ゴミが投棄されてしまいゴミ屋敷になってしまい、不衛生な場所になってしまいます。また、火事の危険性も高まります。

特定空き家に指定される可能性

「特定空き家」とは、倒壊や衛生上の問題がある空き家です。管理不全空き家は将来的に特定空き家になる可能性がある状態の空き家を指します。

 

これらの空き家に指定されると、固定資産税の優遇措置がなくなり、通常の税率の6倍を支払わなければなりません。最大で50万円以下の過料が科せられることもあります。近年の空き家増加の問題を受けて、2023年6月に「空家等対策の推進に関する特別措置法」が改定され、特定条件を満たした空き家は減額措置がなくなり、通常の税率で支払う必要が生じる可能性もあります。

資産価値が下がる可能性

固定資産税の税率が上がる一方で、資産価値は下がる可能性が高いです。定期的に清掃や修繕等を行っていて、いつでも住むことができる状態にしない場合は、年々劣化していく一方です。結果的に、売却時にも価値がなくなってしまう可能性が高いです。

 

また劣化がひどくなった場合、倒壊のリスクも高くなります。

自分で空き家を片づける方法

自分で空き家を片づける方法

次に空き家を自分で片づける方法について解説していきます。この順番を間違えるとさらに時間がかかってしまう場合があるので気を付けましょう。

1,害虫駆除

まずは、片づけを行う前に、害虫駆除を行いましょう。空き家は人の出入りがほぼなく、ゴミがあると虫の住処になってしまいます。空き家にいるシロアリ、ゴキブリなどをまずは駆除を行う方がゴミの片付けには最適です。その場合は、燻煙剤が効果的です。

2,ゴミの回収・不用品の仕分け

次に、捨てるものや不用品、それ以外の捨てない物に分けます。この時、家電は「家電リサイクル法」に沿って処分をする必要があります。エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビは正しく処分するようにしましょう。分別の種類は以下のように行います。

  • 一般ごみ(可燃・不燃)
  • 資源ごみ(ビン・カン・ペット・紙類など)
  • 粗大ゴミ
  • 家電リサイクル
  • 買取りしてもらうもの(貴金属・家電・ブランド品など)
  • 必要な残したい物

 

参考:経済産業省|家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)

3,処分など

ゴミを分別したら、次に処分を行います。この時、捨てる、リサイクル業者に持ち込む、など様々な方法で行います。まだ使用できる物はリサイクル業者に持ち込むことで買取りも行ってもらえるため、費用を抑えて処分することが可能です。また、捨てるものは自治体の処分方法に沿って処分する必要があります。自治体によって処分方法が変わるため注意が必要です。

4,空き家のそうじ

ゴミや不用品などが片付いたら、家の中をキレイにそうじをしていきます。まずは、大きなホコリなどから片付けていき、徐々に細部までキレイにします。人が住める状態ということが1つの目標ですので、その状態になるまで掃除の必要があります。見逃しがちなのが庭です。住宅の中はキレイにしていても、庭が荒れていると空き家とわかりやすい事もあります。また、虫が住みつく場合もあるため、落ち葉は捨て、雑草は刈り取り、庭木も手入れを行いましょう。

空き家の整理 業者・自分で行う場合の費用

空き家の整理 業者・自分で行う場合の費用

空き家の整理には時間がかかるため、業者に依頼したいと考える人も少なくありません。次に空き家の整理を業者が行った場合と、自分で行った場合の費用について解説していきます。

家電の処分費用

まず家電の処分にかかる費用について解説していきます。リサイクル費用は型番やメーカーなどによって変わるため、詳細な料金は家電リサイクル券センター|再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)を確認してください。

リサイクル費用
※主なメーカーの場合
業者の相場
エアコン 990円~ 1,500~3,000円程度
冷蔵庫 3,740円~ 4,000~6,000円程度
洗濯機 2,530円~ 3,500~6,000円程度
テレビ 1,320円~ 2,000~3,000円程度

自分で処分する場合には、運搬も自分で行う必要があるため、高齢者や車を持っていない家庭には厳しい可能性も高いです。その反面、業者に依頼する場合は、運搬費用、トラック代など全ての料金が含まれており、プランによっては自宅の中から運ぶことも行ってくれるため、安全に処分することができます。

業者の片付け費用

また、業者に頼む場合の片付けの費用についても説明します。片付けの費用は、ゴミの量や回収する物の量、部屋の広さなどによって大きく異なりますので、参考までの表となります。すべての状態を見てからではないとわからないため、数社に見積りを依頼し、その中から選ぶようにしましょう。

 

間取り 相場
1K~1R 30,000~80,000円程度
1DK~1LDK 50,000~150,000円程度
2DK~2LDK 80,000~180,000円程度
3DK~3LDK 100,000~350,000円程度
4LDK~ 150,000円~要相談

業者に依頼した場合の費用総額

空き家の片付けには、上の表のように高額な費用がかかります。しかし、業者に依頼することで数日で終わる作業になるため、急いでいる、時間がない、手間を最小限にしたいという方にはオススメです。さらに、遺品整理や買取りも行っている業者もあるため、業者選び次第では、お得な場合もあります。

業者に依頼した方が良いケース

自分で行うと、時間はかかりますが、物を選別したり費用を安く抑えられたりと大きなメリットもあります。しかし、以下のケースでは業者への依頼を考えることをオススメします。

  • 物が多い、ゴミ屋敷化している
  • 体力に不安感がある、体調が心配
  • 人手が少ない
  • 時間が確保できない
  • 害虫が大量に発生している
  • 水回りが使用できない状態

特に、高齢者1人での作業や健康状態が良くない方が作業することはオススメできません。ゴミであふれていなくても、片付けを行って行くことで害虫が動きだしたり、ホコリがまったりと体調が悪くなってしまい、倒れてしまうことも考えられます。さらに、ゴミ屋敷化している住宅では、カビや菌、火災の発生などの危険性もあるため、作業は行わないようにし、業者に依頼を行いましょう。

空き家片付け業者の選び方

空き家片付けを依頼する業者を選ぶときには、数社の見積もりを取ることが大切です。1社では見積りに記載している内容について比べることができないため、最低でも3社以上は見積りを取ることがオススメです。見積りをお願いする会社を選ぶときには以下の点を参考に選びましょう。

  • 実績が豊富
  • 遺品整理や不用品買取にも対応している
  • 口コミや評判が良い
  • 各種許可がある
  • スタッフとの相性が良い
  • 見積りが無料

依頼する業者は、少ない時間ではありますが、お付き合いをしていく事になりますので、スタッフの相性がいいところにお願いすることをオススメします。

ゴミの処分だけ依頼もOK

仕分けや片付けは自分で行い、ゴミの処分だけを業者に依頼するというパターンも業者は引き受けてくれます。このケースでは、業者は要らないものを回収するだけなので、費用も抑えられ、自分がゴミを捨てに行く手間も省けます。その代わり仕分けは自分で行わなければならない点がどうしても残ってしまいますが、効率よく処分が可能になります。

まとめ

空き家は自分で行うことも可能ですが、業者に依頼することで時間を短く、手間を省く事も可能です。

 

ハピネスライフでは、分別不要のごみ入れ放題パックもご用意しております。空き家片付けにはピッタリの要らない物を入れるだけのプランです。1袋9,000円(税込)と不用品回収では特に低価格帯でオススメです。佐世保市周辺の方の空き家の片付けにはピッタリのプランではないでしょうか。

ハピネスライフのごみ入れ放題

 

また、空き家の片付けや遺品整理も行っております。ぜひ、一度ご覧ください。

 

ハピネスライフの空き家整理

 

ハピネスライフの遺品整理

生前整理と遺品整理は何が違う?メリットやポイントなど解説


生前整理と遺品整理は何が違う?メリットやポイントなど解説
「生前整理・遺品整理を考えているのだけど、違いはなんだろう」

「生前整理・遺品整理を考えているのだけど、どうすればよいのだろう」

生前整理・遺品整理は、日常的に行うことではないので、

よくわからないという方はたくさんいます。

よりスムーズ、より快適に生前整理・遺品整理を行うために、

メリット・デメリット、ポイントなどについて解説していきます

実の両親・祖父母・義理の両親の生前整理・遺品整理を

実際に行ったこともあるハピネスライフスタッフの直筆です。

約6年間にわたる経験や事象を元にご紹介しますので、

生前整理・遺品整理でお困りの方は、ぜひ参考にしてください

※この記事は7分で読むことができます。

生前整理と遺品整理の基礎知識

生前整理と遺品整理の基礎知識

生前整理と遺品整理はどのように違うのか、

そもそもどんな定義付けがされているのかなど、

生前整理と遺品整理の基礎的な知識について解説します。

生前整理とは

生前整理とは、自分が元気で体が動くうちに財産・持ち物などを整理して、

不要なものを処分したり整理したりすることです。

生前整理というと身の回りの不用品を処分することを

イメージされる方も多いですが、生前整理には

デジタル遺品と呼ばれるPC・スマホ関連の整理も含まれます。

・インターネット上に保存されているデータや情報
・サブスクリプション契約
・SNS
・会員に登録しているサイト など

自分にとって不要なもの・情報を整理・処分することを、

大きな意味で生前整理と言います。

 

遺品整理とは

遺品整理とは、自分が亡くなった後に遺族が

故人となった人が残したものを処分することをいいます。

遺品整理は一般的に新盆や一周忌など、法要のタイミングで行うことが多く、

遺族が集まったときに形見分けなども合わせて行われていることが多いようです。

荷物の量によっては時間・費用がかかることがあり『思い出の品を処分できない』

『全て片付けるには費用がかかる』といった悩みを抱えることにもなります。

遺族が自分達で行うことが難しい場合、

遺品整理を専門で行う業者を利用する方法もあります。

 

生前整理と遺品整理の違い

生前整理と遺品整理。言葉は似ていますが、れっきとした違いがあります。

一覧表でまとめてみましょう。

 

生前整理 遺品整理
時期 存命中 亡くなった後
目的 自分が不要なものを処分・整理する 個人が所有していたものを処分する
行う人 本人 遺族

 

生前整理と遺品整理の大きな違いは、時期と行う人です。

存命中に本人が行うのが生前整理、亡くなった後に遺族が行うのが遺品整理となります。

生前整理をするメリット・デメリット

生前整理をするメリット・デメリット

生前整理は本人が存命中に行う不用品の整理や処分のことです。

生前整理にはどんなメリット・デメリットがあるのか、

知っておきたいポイントをご紹介します。

 

生前整理のメリット

生前整理には主なメリットが3つあります。

・遺族の負担を軽減できる
・相続問題のトラブルを回避できる
・身の回りの整理ができる

生前整理を行うことで得られる最大のメリットは、遺族の負担を軽減できることです。

遺族による遺品整理は、膨大な時間・体力・お金を使うことになります。

筆者の場合は、祖父母の遺品整理に2年近くかかりました。

一緒に住んでいたなら日頃の生活の様子などもわかるものの、

たまに遊びに行くくらいの関係性であれば、

どこに何があるのかを把握することから始まります。

どのくらい大切にしていた物なのか、どんな由縁があって残しておいたものなのか、

何もわからない状態での遺品整理は、大きな負担になってしまうのです。

できるだけ存命中に荷物を減らしたり、分別だけでもしておいたりすることで、

遺族の負担はかなり軽減できます。

 

生前整理のデメリット

メリットが多いように感じる生前整理にも、デメリットは存在します。

・費用がかかる場合がある
・体力・時間を要する
・自分で取捨選択ができない

人が生活をしている空間は、さまざまな物があります。

自分の物だけではなく、家族の物まで置いてあるような場合は、

思い入れのある物がなかなか整理できないという場合もあります。

また生前整理で出た不用品を処分するには、

粗大ゴミや引き取り業者などを使うことも多く、費用がかかるケースが多くなります。

体力・時間・お金を要することは生前整理を行う際に伴うデメリットといえるでしょう。

 

遺品整理を行うメリット・デメリット

遺品整理を行うメリット・デメリット
遺品整理は故人の残したものを遺族が処分することです。

遺品整理にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

遺品整理のメリット

遺品整理には下記のようなメリットがあります。

・形見分けや供養を同時に行うことができる
・遺族の視点で不用品を処分することができる

遺族が故人と別々に暮らしていた場合、家にある物は全て処分をしなければいけません。

故人が自分ではなかなか処分できなかった物が残されていて、

遺族にとっても大切な思い出の詰まった物も多いものです。

遺品整理には、故人の大事にしていた物を供養したり、

形見分けとして譲ったりすることができるメリットがあります。

また遺族の視点で片付けることができるため、迅速に対応できるケースも多くなります。

遺品整理のデメリット

遺品整理は遺族にとって行わなければいけないことですが、デメリットもあります。

・不用品処分の費用がかかる
・故人を思い出して精神的につらくなる
・荷物が大量にある場合は時間も手間もかかる

筆者は義実家の遺品整理を行った際に、

3LDKのマンションで50万円近くの処分代が必要になりました。

それでも売れるものはフリマやリサイクルショップなどを利用したり、

知り合いの希望する物を譲渡したりした上での金額です。

荷物が大量に残されている場合は、片付ける時間・手間が大きな負担になります。

特に遠方に住んでいる遺族が対応する場合などは、

不用品の処分代だけではなく交通費などもかかることは

デメリットとして考えておいた方が良いでしょう。

 

生前整理・遺品整理で重要な4つのポイント

生前整理・遺品整理で重要な4つのポイント
生前整理や遺品整理を行う際には、押さえておきたい重要なポイントがあります。

筆者が実際に経験したことも含め、4つのポイントをご紹介しましょう。

①思い立ったが吉日!生前整理はいつから始めてもOK

生前整理にはいつごろに行うべきというルールはありません。

自分の身体が動くうちに、という人が多いですが、

若い頃から不用品の処分を定期的に行っている人もいます。

『いらないものが多い』『自分に万が一のことがあったら家族に負担をかけてしまう』

と感じたら、その日から少しずつ取り組むのがポイントです。

一度に片付けを行うのは身体に大きな負担がかかります。

無理をせず少しずつ身辺整理を行い、

物を増やさないような生活を心がけるようにしましょう。

②終活の一環で生前整理を実施する

近年終活がメディアなどで取り上げられています。

終活とは自分の人生の最期を見越して行う活動のこと。

当然身辺整理も終活に含まれています。

終活には財産整理やお墓の準備などがありますが、

その一環として生前整理に取り組むべきです。

自分の死後、家族や親せきに迷惑をかけたくないと考える人は多くいます。

終活を考え始めたら、まずは生前整理に着手してみましょう。

③エンディングノートを活用する

エンディングノートとは、

自分の終末期に関する希望を書き留めておくノートのことです。

エンディングノートには法的な強制力はありませんが、

身の回りのこと・葬儀やお墓のこと・財産に関することなどを書くことができます。

特にデジタル情報に関しては、本人じゃないとわからないものです。

すべてが希望通りになるとは限りませんが、

少なくとも遺族が遺品整理をする際の指標となります。

形式や書式にきまりはありませんので、

『自分しかわからないこと』を記載しておくと良いでしょう。

④自分でできないときは専門の業者へ依頼する

生前整理は、本格的に行おうとすると非常に負担がかかるものです。

自分では対応できないという場合は、専門の業者へ依頼することも考えてみてください。

不用品回収の業者の中には回収だけではなく、

買い取りができるものに関しては買い取りも合わせて対応してくれる業者もあります。

重い物・大きく嵩張る物・粗大ゴミとして捨てられない物などは、

業者に引き取ってもらうのがおすすめです。

自分が亡くなった後に遺族が大変な思いをすることを避けるために、

自分の身体が動くうちに処分をしておくと良いでしょう。

生前整理・遺品整理の業者を選ぶ基準とは

生前整理・遺品整理の業者を選ぶ基準とは2
自分で生前整理や遺品整理をするのは難しい…という場合は、

専門の業者へ依頼することをおすすめします。

生前整理・遺品整理の業者は複数あり、

どの業者が自分に合っているのかわからないことも多いはずです。

生前整理・遺品整理を業者へ依頼するときの選び方のポイントをご紹介します。

①明確な見積書の提示

業者へ依頼するときには、事前見積もりを取るのが一般的です。

荷物の量や形状、搬出の経路、必要な人員などによって金額が左右されるからです。

業者が見積書を提出し、納得ができたら契約となりますが、

見積書の提示の際には、金額が明確に記載されているかどうかを確認してください。

特に追加料金に関する事項はチェックが必要です。

『見積り後の追加料金なし』と記載されている業者は、

不当な請求等をすることがありませんので安心して任せることができます。

金額の妥当性や作業内容がよくわからない場合には、

契約前に担当者へ確認をしましょう。

②スタッフの対応の良さ

受付・見積り担当など、業者に所属するスタッフの対応もチェックポイントの一つです。

電話・メール・訪問など複数の対応方法がありますが、

感じが良いか、迅速か、などはきちんと見ておかなくてはいけません。

違和感を覚える・対応が悪いと感じた業者は、丁重にお断りしましょう。

筆者は複数の業者に見積を依頼しましたが、

感じの悪い業者は法外な見積金額を提示したり、こちらの話を聞かなかったりなど、

安心して任せられる業者とは思えませんでした。

やはり対応の良い業者は、きちんとした仕事をしてくれる上、料金も良心的です。

自分に合わないと感じたら、無理に契約することはありません。

③買い取りの対応

生前整理・遺品整理の業者が、買い取りも合わせて行っているかどうかも確認しましょう。

引き取りだけではなく買い取りも対応してくれれば、

全体にかかる費用から買い取り分を差し引いてくれるので、

費用を抑えることが可能です。

自分では価値がないと思っていた意外な物に値段がついたり、

古くても需要があれば高く買い取ってくれたりすることもあります。

④複数の業者の見積り比較

生前整理・遺品整理の業者を選ぶ際には、必ず複数の業者へ見積り依頼をしてください。

1つの業者だけで決めずに、複数の業者から相見積もりを取って比較検討することが大切です。

同じ間取り・同じ荷物の量でも、業者によって見積りの金額は大きく変わります。

また相見積もりを取っていることがわかれば、

業者側も法外な金額や雑な作業内容を提示することができなくなります。

自分の希望通りの作業内容か、予算の範囲内に収まっているかなどを比較して、決めることが大切です。

生前整理・遺品整理を行う際の注意点

生前整理・遺品整理を行う際の注意点
生前整理・遺品整理を行う際に注意したいポイントをご紹介します。

スケジュールの余裕をもって作業を行う

生前整理・遺品整理は、無理のないスケジュールで行いましょう。

いっぺんに行おうと無理をしてしまうと、身体に負担がかかり、

精神的にも追い込まれて嫌になってしまうことが考えられます。

日常生活に支障がない範囲…これが生前整理・遺品整理を継続して行うポイントです。

作業中にケガをしないように注意する

重い物・大きい物・嵩張る物などを片付けるのは非常に重労働です。

不用品にもさまざまな種類があるため、重労働でケガをしないように注意してください。

・重い物を持って腰を痛める
・荷物を持ったまま転ぶ・階段から落ちる
・カッターやハサミなどでケガをする

骨折などケガでは済まない深刻な事態になることも考えられます。

無理をせず、自分でできない場合は業者へ依頼することを検討しましょう。

生前整理と遺品整理に関するQ&A

生前整理と遺品整理に関するQ&A
生前整理や遺品整理は、初めて行うというケースが多く、

わからないことばかりなのが当たり前です。

 

ここでは筆者が実際に生前整理・遺品整理を行った際に感じた疑問をご紹介します。

これから生前整理・遺品整理を行おうとされている方は、ぜひ参考にしてください。

生前整理と遺品整理、どちらが高くつく?

荷物の量にもよりますが、結果的には遺品整理の方が高くつきます

なぜなら生活に必要な最低限の家具や電化製品なども処分をするからです。

生前整理は自分の生活に不要な物だけを整理しますが、

遺品整理の場合はほぼすべての物を処分することになります。

生前整理である程度荷物の整理をし、

最終的に遺族が負担にならない程度の遺品整理をしてもらうのがベストといえるでしょう。

生前整理や遺品整理は業者に頼んだ方が良い?

自分や遺族では処分に困るような荷物がある場合や、

大量の不用品がある場合などは、業者へ依頼することをおすすめします。

少しずつ整理を行っていても、最終的には大きな家具・家電など、

自分ではなかなか動かせないような物も処分する必要があるからです。

洋服や雑貨などはフリマアプリやリサイクルショップなどを利用することもできますが、

量が多い場合は手間も時間もかかります。

自分でできない部分については、業者へ依頼した方がスムーズかもしれません。

処分に迷うものはどうするべき?

自治体によってゴミの分別方法が大きく異なります。

まず粗大ゴミ・資源ゴミなどとして処分できるものは処分してしまいましょう。

しかし中には処分の方法がわからないものや、ゴミとして出して良いものかどうか迷うものもあります。

処分に迷った場合は、不用品の回収業者へ依頼するのがおすすめです。

不用品の回収業者は、分別などをしておかなくても回収可能で、

エアコン・冷蔵庫・テレビ・洗濯機など家電リサイクル法に指定されているものでも有料で引き取ってもらえます。

少しでも費用を抑える方法はある?

生前整理や遺品整理にかかる費用を抑える方法は一つです。

自分でできることは自分で行うこと

・リサイクルショップやフリマアプリなどの利用
・自治体の粗大ゴミ回収場所への持ち込み
・親戚・知人への譲渡

などを事前に行っておくことで、荷物の量を減らし、費用を抑えることができます。

また不用品回収業者へ依頼する際も、買い取り対応をしてくれる業者を選ぶこともポイントです。

ただし自分で行うのが難しい大きな荷物や重い荷物を、無理して処分することはやめましょう。

ケガや事故の原因になり、余計に医療費などがかかってしまえば元も子もありません。

まとめ

まとめ
生前整理・遺品整理の違いは、行う時期と行う人が異なることです。

誰もが直面する生前整理・遺品整理…

それぞれのメリット・デメリットや注意したいポイントを押さえて、

できることから始めてみてください。

自分で対応ができない場合は、専門の業者へ依頼するという方法もあります。

決して無理をせずに行うことが最大のポイントといえるでしょう。